鹽竈神社例祭・藻塩焼神事
鹽竈神社例祭
平成27年7月10日(金)
本殿祭:午前10時斎行
鹽竈神社の例祭は毎年7月10日に執り行われ、古くは国司が参詣を行い、江戸時代には仙台藩主伊達家が大神主として奉仕してきた重要な祭礼で、当日は、藻塩焼神事によりつくられた塩もお供えされます。本殿祭を始め、様々な神事が行われます。
御出幣式
本殿祭に引き続き午後1時より執り行われます。御出幣式は、古来より執り行われる特殊神事で、別宮・左右宮御本殿内にそれぞれ奉安されている御神幣並びに、御太刀・御弓矢等の御神宝と共に楼門まで出御されます。
この後、南面して左、右、左と御神幣を三度振り奉り、更に北面に向きを変え同様の所作を行って再び御本殿にお納め致します。
かつては「朝参神事」と呼ばれ、国家の泰平と国民の平穏を祈る神事です。
宮城県文化財 藻塩焼神事
境外末社・御釜神社では、毎年7月4日から6日迄の三日間御祭神・塩土老翁神にゆかりの「藻塩焼神事」が斎行されます。
この神事では、海藻を用いて濃度の高い塩水(鹹水)を作り、これを煮詰めて塩を作る一連の行程が儀礼として再現されます。
古代の製塩方法を伝える神事として宮城県の無形民俗文化財に指定されています。
御釜神社には塩土老翁神が製塩に用いたと伝えられる4口の神釜が奉安されています。
この神釜は世に異変があるときに水の色が変じるとされ江戸時代には水の色が変化すると藩へ報告がなされていました。
藻刈神事(7月4日)
七ヶ浜町花淵浜沖に神事船を出し、ホンダワラと呼ばれる海藻を刈り取ります。
水替神事(7月5日)
松島湾釜ヶ淵より満潮時の潮水を汲み、神釜の水を入れ替えます。
藻塩焼神事(7月6日)
製塩用鉄製平釜の上に竹の棚を設け、ホンダワラを広げた上から海水を注ぎ、これを煮詰めて塩を作ります。
